オダギリ☆ジョー

婚約会見オダギリジョーさんと香椎由宇さんの婚約会見(の写真)を見たときに感じたもやもやのようなものを今日ようやく書き記す運びとなったわけですけども、最近のみなさんはどうですか。あいもかわらず寒さ対策と称して寝るときにも靴下を履いたりしているのですか。そうそう、洗濯物をコタツで乾かすときはくれぐれも注意してくださいね。
そんでじゃあなんで、どうして、ジョーのオダギリないしはオダのギリジョーさんがあんなに遊牧民へのリスペクトに満ち溢れんばかりのスタイルで、誤解を恐れずに言うと小汚い格好で世間の前に現れたのか? という単純な疑問へのひとつのアンサーなんですけど。これはですね、世の大富豪や大成功したアーティストが「自然保護」「世界平和」などへ特に当事者でも無いのに(重要)傾倒していく奇妙な現象*1とたぶん根は一緒なんです。すなわち、金を積めるだけ積み上げた人間がただでさえ庶民には想像できないようなステージから次に本気で選ぶ一手は、もはや理解不能で滑稽にしか見えなかったりする、そんな現象のルックスバージョンが今僕らの目の前で起こっていると考えると、わりとしっくりきませんか。
『有頂天ホテル』のオダギリジョーTHE 有頂天ホテル』を観ればわかるとおり、オダギリジョーという俳優はスタッフ渾身の特殊メイクを原形を留めないほどに施すことでようやく不細工として画面の前に登場できるビジュアル雲上人なわけで、そんな大富豪が自らの私財(=ルックス)を投げ打って出るというのは、以上のような意味で実は特に驚くに値する構図ではありません。ただ残念ながら、僕には彼が発する具体的なメッセージを受け取るところまではいきませんでしたが……。とはいえざっくりと、まあラブアンドピース的なものなんじゃないかなと考えていますし、大きく外していることもないだろうと思っています。
また、赤木しげる的な観点から考えてもある程度「成功」を積んだら自らの手で崩す(=視聴者に不潔な印象を与える)ことは彼自身が「自由」であるために必要な儀式でしょうから、その意味でも納得のいく行動であると結論付けられるのではないでしょうか。オダギリさんの今後の活躍も鉄板であると言い換えられましょう。

天 18 (18) (近代麻雀コミックス)

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今年もよろしくお願いします。