ゴジギュー

松井秀喜@吉野家CMヤンキース松井秀喜吉野家の丼をかっこんでいる画が急にテレビに映し出されたときは正直何の冗談かと目を丸くしたんですけど、というのも彼が以前「吉野家を食べたのは高校の頃1度だけ」と(確か吉野家の牛丼販売中止の折に)コメントしたのをわりと鮮明に覚えていたからで、しかも全く演技経験の無い、言わば「素人」である松村雅史さんが一躍時の人となった永谷園のお茶漬けの例を引くまでもなく飲み物に比べて何十倍も「食(べてる)感」を伝えることが重要であると考えられるご飯物の CM で誰にでも一目でわかるくらい堂々と空っぽの丼を持って食べているフリというかエアギューを披露しちゃってるわけで、これにはさすがの僕も薄汚れたブラウン管に向けて「おいおい大丈夫かよヒデキ・マツイ」と独り言を発せずにはいられませんでした。
それとネギを抜きにしたって「吉野家を食べたのは高校の頃1度だけ」という彼のコメントは野球にさほど興味のない一般人にですら「それ以降僕の生活はそんな庶民の食べ物など視界に入るようなステージになかった」と読み替えることができるわけで、モビット桃井かおりばりにミスマッチ、いやミスダクな CM であると断じざるを得ないなあと考えながらも該当記事を検索してみたところ、以下のような記述が。

ゴジラも昨年5月の左手首骨折を経て、今季が本格復活イヤー。牛丼といえば「甲子園に出場した高校3年夏、宿舎近くの吉野家で食べた味が忘れられない」という青春の味でもある。

その手があったかという言葉はこういう時のためにあるんだなというか、26歳になっても心の底から素直に「大人ってズルいな」って思えることを確認できたことはわりと大盛りの喜びでした。明日はホームランだ!