思い出し親心
ある日突然はまったパズルのピースについて報告させていただきます。報告ダイアリー。
- 福山雅治
- 実際さくらんぼなんですか?
- 大塚愛
- ハァ? (笑)
- 福山雅治
- 今日はさくらんぼを用意しましたけど、これどちらのさくらんぼなんですか? ……山形のさくらんぼですか?
- 大塚愛
- ……ふーん
- 福山雅治
- じゃあ早速いただいてみましょうか
- 大塚愛
- はい
- 福山雅治
- ……うん……うん……うまい!
- 大塚愛
- ……うん……あ、おいひぃ!
- 福山雅治
- これうまいすね
- 大塚愛
- うん
- 福山雅治
- あのー、どこのさくらんぼが好きですか?
- 大塚愛
- ……エッ? なんか桐箱に入ってるやつ
- 福山雅治
- (笑)高いやつですか
- 大塚愛
- (笑)
- 福山雅治
- 高いのが好きっすかやっぱり
- 大塚愛
- しか食べたことがなかったんですよ今まで
- 福山雅治
- 高いのしか食べ……そうなんですか?
- 大塚愛
- いやそれもあのこの『さくらんぼ』の、あの、発売祝いにもらったもので
- 福山雅治
- はいはいはいはい
- 大塚愛
- もうとても自分では買えない
- 福山雅治
- そうですかー
いきなり引用したのは2004年6月に福山師匠のラジオに出演した大塚愛が果物としてのさくらんぼにまつわるトーク+試食をするシーンなんですけども、まあこれだけ見てもふーん以外の感想が出てきようがないのは当然というか必然というか摂理というか、少なくともパッション屋良ではないですよね。だって2文字熟語の出番だし今。で、この時点でピコーンと来ている(脱いでも)すごいファンの人は放っておいて先に進みます。
放送地域が微妙にかぎられているので少しだけ丁寧に書きますと、えー実は大塚愛さんは上記ラジオの放送から約2年後の2006年1月のさんまのまんまに出演した際にスタッフが気を利かせて用意したさくらんぼを「嫌いだから食べません!」と堂々と拒否しちゃったりなんかしてるわけです。さんまに「お前それ俺が『納豆』って曲出すようなものやで」って突っ込まれながら「デビュー当時もよく出されたがキツかった(意訳)」的な告白もしている。
じゃあそうなると、じゃると、最初に引用した部分ってのは随分印象が変わってきますよねという話。心の声、というか魂の叫びを補完しつつ再度引用。
えー何切り出してるの? 勘弁して……。
産地なんかどこだっていいし……。
萎える……。うわっマズッ。
うまくごまかして言えたかな……。
あたしの返しがね。
そこ掘っちゃダメー! 何もでないから!
愛想笑い愛想笑い。
いや、やっぱきちんと話しておこうかな。
それまでは食べたことすらなかったわけ、文脈読んでお願い!
よっしゃ、そこで「えーもう買えるでしょさくらんぼくらい、気にせず」みたいに食いついて! 嫌いって打ち明けるから!
- 福山雅治
- そうですかー
チッキショー!!!!!!!
こんなピースがはまったら「うんうん、2年経ってちゃんと自分の口で主張できるようになるくらい成長したんだね、昔は頑張ってたんだね、つらかったんだね、よーしよしよし」ってムツゴロウさん化するのもやむなしであって、たとえそれが一人で電車に揺られている時であっても変わらない、と主張してこのお話を終了させていただきます。ニヤニヤしちゃって寝てるフリするのに大変だったよ。
- アーティスト: 大塚愛, 愛, Ikoman
- 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
- 発売日: 2003/12/17
- メディア: CD