あめちゃん、エビちゃん、マロニーちゃん

蛯原友里―エビちゃん― 2006年カレンダー日本にいる10代後半から20代後半の女性が流行に影響されて支出する総「おしゃれ費」1兆7千億円のうち、この世代の半数がエビちゃんに何らかの影響を受けたとするとその経済効果は8500億円だ! っつーなんとも週刊誌的な試算が森永"ポテト食いすぎ"卓郎先生が担当する週刊誌のコラムに書かれていたのですけども、確かにたかだかマクドナルドの CM きっかけくらいでこれほどまでにブレイクするなんていくらなんでもタイ釣れすぎだろうと思ってしまうくらい、いま蛯原友里さんの勢いってのは怒涛と書いてドドドドド……(羊の大群)と読んでもいいほどモーレツであるという認識はまあ、大きく外してないでしょう。
で、じゃあなんだって、じゃんだって一連のエビちゃんブームがここまで広く浸透したのかと考えた時に、これはもうどうしたって「あめちゃん」に思いをめぐらせるほかない。あめにちゃんをつけるという関西独特の文化は揶揄だったり時に自虐だったりと古今東西津々浦々色んな面白がられ方をされている鉄板ネタですけども(あめにちゃんって!!)、その根源はどこかというとすごく単純で、ちゃんづけで呼ばれるポピュラーな食べ物が他に見当たらないという点に尽きます。尽きました。
CanCam 増刊 エビちゃんシアタースペシャル版 2006年 06月号 [雑誌]そこを華麗についたのが1994年の「マロニー」で、中村玉緒が「マーロニーちゃんっ」と鼻歌をうたう CM が大流行、もちろんマロニーはバカ売れして家庭の食卓に並びまくったことは昭和生まれの皆さんだったらまだまだ記憶に新しいところでしょう。この「ちゃんづけウェーブ」に12年ぶりに乗っかったのがエビちゃんこと蛯原友里さんだという見方をひとつ補強すると、えびフィレオグラコロ等数あるベンチ要員を差し置いてあっという間にレギュラーメニューにのし上がった経緯も納得できるような気がするし、また、グフフ笑いで息の長いバラエティ出演を続けている中村玉緒の前例を見るに、蛯原友里さんの人気が一過性のもので終わることはないと言ってよいでしょう。スタジオにお返しします。