テレビタレントと絵画の相性と、知性の魅せ方

モナリザを模写する中越典子朝っぱらからボケーっとテレビを眺めていたところ、モナリザを真剣な表情で模写する中越典子が映っていたので慌てて PC の電源を入れてプロフィールを確認したところ絵画(高校は芸術コースで油絵を専攻)という記述が! 完璧だ……。
テレビタレントと絵画関係の相性がそんなに良くないのは有名な話で、例えば片岡鶴太郎は現在のような活動を続けるかぎり「墨汁とおでんの人」以上になることは絶対にないし、ジミー大西はそれを見越して完全に芸能界を離れたはずだったのに気がついたらちょいちょい見かけるけど雰囲気的にはつぶやきシロー並だし、描いた絵がなにがしかの賞を受賞したなんて芸能ニュースに出てくる人は9割9分「あーこの人いまこんなことしてたんだ」くらいの認知度に堕しているわけです。
ちょっと話はズレますけども、異性に求めるものとして(ある程度の)「知性」がある人は決して少なくないと思うのですが、じゃあ知性溢れんばかりの芸能人がテレビで縦横無尽に活躍しているかといったらそうでもなくて、ほとんどの「高学歴タレント」はクイズ番組くらいでしかその活躍にお目にかかれない状況になっている。これは、視聴者の(主に無意識の)やっかみに配慮されてのことなわけです。
だから芸能人の知性アピールってのは小出し小出しにしていかないとうまくいかなくて、でも逆に言うとその小出しこそが強力な武器になる。「あー最近よく見る○○って結構好きだったけど、こんなこともできるんだ(じゅんっ)」って。じゅんっ?
Digi+KISHIN girls Megumi (SHOGAKUKAN Visual MOOK)しりとり竜王戦風に言うと、「グラビアアイドルだが、留学経験があって英語が喋れる」というスパイスをちょいちょい効かせてのし上がっていった MEGUMI さんなんかが例に挙げられます。野田社長に言わせたり日曜の昼の旅番組でアピールしたりと小出し加減が絶妙なのでもしかしたら初耳の人も多いかもしれませんが、それが今の MEGUMI さんの地位を確かなものにしたとも言えるわけです。ちなみにこれ順番が逆だと六條華さん止まり。
つまり王様のブランチを飛び出して NHK の連続小説の主役に決まったくらいで大女優ヅラしているように見えた時期はちょっと心配したこともあったんですけど、こうやって微妙な時間帯の番組での知性の小出しを覚えた中越典子はもう大丈夫、と思った。もうちょっと具体的に言うとじゅんっとした。