あの頃君は若かった
小学校の頃の(卒業)作文には二通りの使われ方があって、「プロやきゅうせんしゅになります」って書かれたイチローの作文をドキュメントでライトアップするのが一つ目、「大女優になりたいです」って書かれた山田花子の作文をバラエティで晒すのが二つ目で反論ナッシングだとアイ thi ンクなのですけども、そういえば最近『TV Bros』で千原浩史が披露していた作文は相当味わい深かったので紹介しておきます。
給食のおじさん、おばさん、おいしい給食を毎日毎日ありがとう。そして量もちょうどです。
それは当番の大輔君に感謝しようぜっていうアレで、たぶんこういう日記を読んでいるようなみなさん好みの感じだと思うし事実僕もお茶を吹きかけたのですが、これがただの前座にしかならないのだからやっぱり吉川晃司はすごいよねっていう話をしたかった。以下原文ママ。
正義の味方
吉川晃司
僕は、一、二、年の時、桜井先生に受けもってもらった。一日に一回は必ず立たされていた。その理由としてけんかがあげられる。
同じ組の○○君と、いつもふとした事で争っていた。原因は、決まって○○君の女子なかせだった。そこに、正義の味方僕ちゃんが登場するのだ。だがけんかは両せいばいなので、正義の味方僕ちゃんも「ろう下」の運命になるのだった。だがけして正義の味方僕ちゃんは、けんかをやめなかった。雨の日も風の日もまけず、
強いからだをもち
悪いやつをやっつける
正義の味方
それは僕ちゃん
たった二つの文の中に正義の味方僕ちゃん
という自らの代名詞(しかも間違いなく自称)を3度も織り込み、そのわりに相手のプライベートを伏字で配慮する優しさをチラつかせ、トドメは宮沢賢治に対する強烈なアッパーフック。これをロックといわずしてなんという? と思った。