そういえば学生の頃、皮肉嘲笑抜きのイケメンがいたんですけど、彼も「他人からどう見えるか」ってのを常に意識してた気がします。まず彼は、机に突っ伏して居眠りをすることを決してしませんでした。基本、右ひじを立てて美しい顔面をそこに寄り添わせコックリコックリ。おかげで左手に持ったままの鉛筆を鼻に突っ込んで流血していましたが……。あと自転車の立ちこぎも絶対しませんでした。どんな坂道でもすまし顔でサドルからお尻を上げずにスイスイ。こめかみに浮いた血管だけは隠しようがなかったようですが……。教訓。イケメンは一日にして成らず。