新ジャンルまたがる

脇役の空族とヒロインの王女の恋物語を全て「行間」に詰め込むという超前衛的な脚本がこれぞまさに RPG2.0 と絶賛を浴びた先の FF12挿入歌としてエンディングシーンにただ1度だけ使用されるという破格の待遇で脚光を浴びたバラード「Kiss Me Good-ByeKiss Me Good-Bye」を伸びのある歌声で熱唱していたアンジェラ・アキさんが注目を集めているとか、いないとか。
ふんでその代官山テイスト溢れるメガネがこれまたヒジョーにミリキ的でありまして、僕もついついあの黒いフレームに目を奪われてしまいがちなのですけども、むしろアンジェラさんの構成要素として大事なのはわりとどこでもジーンズ+ T シャツみたいなラフスタイルにあるのではないかっつー気がするわけです。勘ですけど。んで、一口にラフスタイルっつっても三味線奏者の上妻宏光さんだとか中村獅童さんみたいな、ともすれば偉い爺さんに入れ歯ふがふがさせながら「へしはらん!」って一喝されてしまいそうな突っ張ったベクトルのそれではなくて、脱力系というか着飾らない系というか、そう、肩の力が抜けているあの感じね。コンビニでプリン買うついでに歌でも歌いに来ましたみたいな。こうしたスタイルは好感度大なパターンが多く、事実ブレイクに拍車をかけている一因と言ってもよさそうです。狙っているいないは別として、アンジェラさんは紅白にもジーパンで登場しそうな雰囲気がある。
部屋着にスニーカーで熱唱するアンジェラ・アキさん新曲の PV もチラッと拝見したのですけど、目を閉じるとバックにオーケストラを従えていそうな壮大なバラードで、さあどんなドレスを身にまとって正面のマイクを握り締めているのやらと目を開くとところがどっこいほとんど部屋着に近い格好で、さらにカジュアルなスニーカーを履いた左足を後方に投げ出してピアノに向かい合っているっていう。そんなスタイルにもかかわらず身体を前後に揺り動かして熱唱する姿はなんだかひどく倒錯的で、身も蓋もない言い方をすればとてもエロいです。アンジェラエロすぎ。ふがふがしながら「あんたまたそんな格好でピアノにまたがって……」って言いたい。今言いました。