監督・脚本:中島哲也

公開当時スマッシュヒットを記録しつい先日地上波に初登場した『下妻物語』、それから先週公開となり(多分)好調なスタートを切った『嫌われ松子の一生』の両方をチェックした人、もしくは近い将来することになる人ってのは結構いるのではないかなと思うのですけども、そうなってくると『24』フィーバー時の伊集院よろしく「な、中島哲也作品をもっと!」状態に陥ってしまう方も相当数出てきておかしくない。だからこんな DVD があるぜってのを腹肉伊集院まっしぐらの僕が紹介するコーナーです。

ちょっと大き目のレンタル屋さんにいけばまだまだ並んでいる可能性は高いはず。シリーズものですけど、一話完結ものであることとシリーズ目線で見た時にレギュラーメンバーの相関関係がお話にほとんど影響を及ぼさない「番外編」と括ってもいい回なので、なんの予備知識もなく Vol.9 だけ抜き取ってレジに持っていってもほとんど問題ありません。
下妻物語』を基準に考えた時、映像のクオリティはさらに進化しているものの脚本が相当にヘヴィーな『嫌われ松子』はともすれば拒絶反応すら起こす人が出かねないし、実際 WEB で感想を巡ってみると凹んだ……あたしの心が、凹んじゃった……加持さん……! みたいな人が結構います(この辺は僕も近いうちに感想を書いてみたい(映画はよかったです。あと2回くらい観に行きたい))。
じゃあこの『ミスター・ニッポン~21世紀の男~』の方は『下妻物語』を基準に考えた時にどんなドラマなのかというと、これはもう完全に「バカベクトル」に振り切れたバカドラマです。ボキャ天でいうところのバカだけで10点。観終わった後に得られる教訓など何一つなく、「あー面白かった」以外の感想は出てきません。最高すぎる。以上、2分で作ったいい加減な相関図を貼り付けておきます。ペーパー師匠が実際の夫婦役で出演って時点でイチローの古畑を超えてます。バカ具合で。