ちょっぴりハッピー?

ちょっぴりハッピーちょっぴりハッピーって、あるじゃないですか。フジテレビの5秒スポットで。「ナースあおい」の石原さとみ「アンフェア」篠原涼子瑛太のバージョンを確認しているんですけど、お茶の間の皆さんは当然出演者の独特な手のひらの振り付けに注目しちゃうと思うのですね。手のひらを組んだまま右手の4本指と左手の4本指を交互にピシッと立てながら「ちょっ ぴ り ハッ ピー」って。ただこれ浅田真央選手だったらかーわーうぃー! で終わってもいいのでしょうけど、正直、率直に言って、意味がわからない。
まずああやって指をペコペコ立てることがなぜハッピーなのか。最初に思いつくのが手話という可能性ですけど、いくら手話に明るくない僕でも2種類の動作を延々繰り返すだけで「ちょっぴりハッピー」という意味にはさすがにならないだろうと断言できそうで、じゃあモールス信号かって思っても「ツー トン ツー トン ツー」はモールス符号表に当てはめても「CT」なのでやはりハッピーのハの字もない。謎は深まるばかりです。
そんでじゃあ実際自分でやってみようって手のシワとシワを合わせたところではじめて気がついたんですけど、この振り付け、意外に難しいのですよ。両手のひらをぴったり合わせると「バフッ」って空気が抜ける音がしてしまったり、かといって離しすぎると綺麗にビシッと決まらない。ちょうどいいかなあという位置で張り切ってやると今度は指の付け根が圧迫しあってかなり痛いという始末。たった5秒のスポット CM とはいえ、ドラマの出演者さんたちがこいつを笑顔で美しくこなすようになるまではちょっとした練習が必要だったはずです。篠原涼子なんて絶対3回はブーたれてる。いやはやご苦労様です……。
あ、で、話を戻して唐突に世界の真実を暴いてしまいますけど、要はこの振り付け、ビシっと決めようとすると指の付け根を刺激するマッサージになるっていう仕組みなんですね。指を動かしたり刺激を与えることは脳の老化を防止するなんてよく言われますけど、つまりそういうことなわけです。

あの5秒スポットに隠されたメッセージ

(ボケ防止で)ちょっぴりハッピー♪」
そんなこんなで高齢化社会の影響がこんなトコロにも及んできたんだなあと悟ってしまった、わんこなのでしたー。