ホークスよ、来年こそ優勝をツモあがれ

南九索突然ですけど今年のプロ野球の話をします。
パ・リーグプレーオフ第2ステージを前にしたソフトバンクホークス和田毅投手は、チームの大黒柱である城島健司捕手が怪我で不在の大一番を絶対に勝ち抜くんだという決意を込めて、同捕手の座右の銘国士無双*1」という文字を帽子のひさしに書き込みました。それを城島さんに見せたところ、彼は同名の麻雀の最高役に引っ掛けて「オレの得意な形だから」と「南 or 九索」と書き加えてくれたんだそうです。戦いに赴く者と、戦いたくても戦えない者の決意の証を刻んだ帽子。決戦前のちょっといい話……。
……でもちろん終わるわけがなくて、麻雀を知っている方ならピンときたと思いますけども、国士無双を狙っているのに「南または九索を待っている状態」というのは、テンパイ(あがりパイを待つ状態)にすら辿りついていないのです実は。日本一はおろかパ・リーグの優勝すら逃し、イーシャンテンのまま終戦を迎えた今年のホークスを象徴するようなエピソードだなと思いました。

参考文献

*1:国内にならぶ者のない、すぐれた人物。