歌番組は甦らない
あんまりにも短かったので思わず計ってしまったのですけど、今週の HEY!HEY!HEY! で現在オリコンチャートトップ10入りを果たしている歌手であるところの melody. さんがステージで歌唱する VTR がお茶の間に流れたのはわずか35秒。うちナレーションやらテロップがかぶっていたのが計10秒で、実質歌に集中できたのは25秒……と思いきやその間もスタジオの様子が右上にワイプで抜かれて新曲なのにシングルコレクション的 VTR に仕上がっているという始末。画がスタジオからステージへ切り替わるのをここまで恐れた処置は逆に斬新というか、歌を歌うだけの画を流すとそんなに視聴率が下がるか、そんなにもか、という戦慄を覚えました。
いつでもどこでも気軽に音源を再生できる環境は現在でさえ十年前を考えればほとんど理想的なものであるし、これからもとどまることなくその自由度が大きくなっていくのでしょうけども、同時にそれは「音楽を聴きながら○○する」シーンが爆発的に増加するということで、ながらの前にきやすい音楽がゴールデンタイムのメインコンテンツからどんどん遠ざかっていくのもうなずける話だと思った。どこかで2兆回くらい話題になってそうなことを今思いついたので書きました。
以下8月30日追記。
超参考リンク!
秒数を計ったのはたぶん無意識のうちに id:televina さんの影響があったんだと思います。
- id:televina:20050830:p1
僕も飛ばし飛ばしのチェックなので断定ができないんですが、 melody. が登場した「 RANK IN 」というコーナーは毎回今週のヒットチャートを扱うのではなくて、確か先週は1986年のチャートを引っ張り出して国生さゆりとトークを展開していました(もちろん歌は今週の melody. 程度の扱い)。「 RANK IN 」が基本的に昔のチャートを引っ張り出すコーナーなのだとしたら、今回の melody. は例外的人選であって*1、35秒という歌の時間もまあ納得できます。もちろんそれにしたって……という思いで記事を書いたわけで、たとえ「 RANK IN 」に与えられた持ち時間*2がゲストによらず一定なのだとしてもそのゲストによって歌とトークの配分(および演出)は伸縮自在にやって欲しいなというのが素朴な感想です。