送辞

暖かな春の始まりを予感させる今日、10期生のみなさんが卒業の日を迎えたことを大変嬉しく思っています。思い返せば四月の第一回の放送が、本当につい昨日のことのようです。
新歓コンパをキャンセルしてみなさんに会った四月。五月病にかかってもみなさんの顔だけは見続けました。世間がジューンブライドに浮かれようが、大学生が前期のテストに追われている七月だろうが、みなさんと会える土曜日が僕の唯一の楽しみでした。八月。さすがに女性と二人で花火大会に行った日は後ろ髪を引かれる思いでしたが、それでも23時にはブラウン管にしがみついている自分がいました。
九月が過ぎて、僕がこの「はてなダイアリー学園恋から科」に編入後即主席になったのは十月のことでした。思えばこうして表現の場を与えられて以降、実際に会ったこともないみなさんについて好き放題、時には辛らつな言葉を浴びせてしまったこともありました。でもそれもこれも全て、みなさんへの溢れんばかりの愛が原動力となっていたのです。どうか、どうかわかってください。
ああついに別れのときが来てしまいました。できるなら時計の針を戻して、また四月からみなさんと一緒に笑いたいです。怒りたいです。泣きたいです。ですが、もう時間のようです。みなさんは新天地に旅立たねばなりませんし、僕は新入生を迎える準備をしなければなりません。辛くても、前を向いて歩き出さなければならないのです。
それでは最後に、みなさんにこの言葉を贈ります。今日はどうもおめでとうございました。

さよならは別れの 言葉じゃなくて 再び逢うまでの 遠い約束

さよなら。さよなら。そしてどうもありがとう。視聴者代表、ショウジィ。