クレッシェる人たち、デクレッシェる人たち

スポーツ選手ってやたら強調するじゃないですか。むしろ強調するのがスポーツ選手といってもいいくらいなんじゃないかと思うわけです僕は。

  • 怪我の回復は順調なことを強調した
  • 北朝鮮戦だからといって特に意識はしていないと強調した
  • 審判のストライクゾーンがいつもと違うことを強調した
  • 「狙っちゃうとリズムが崩れますから」と無欲を強調した

もちろん強調できる選手というのはほんの一握りで、それはテレビや新聞といったメディアに取り上げられるような大選手であり、つまりどんなスポーツ選手も「俺もいつか強調したい! 」だとか「強調できるようになったらアナウンサーと結婚できるかも……」だとか「私だったらこう強調してみせるのになあ」などと強調に思いを馳せて日々の研鑽を積んでいるわけです。だんだん強く。これをクレッシェンド志向と呼びます。政治家にしろ投資家にしろ学者にしろメディアによく登場するような職業の人たちはもれなくいかにクレッシェるか、どうやったらあいつのようにクレッシェられるのかということで毎日頭が一杯なことは想像に難くありません。
じゃあその逆のデクレッシェンド志向で日々精進してるやつなんかいるのかって話になりますけども、ちゃんといますそれも結構たくさん。

  • くびれを強調したくない(そしてドラマに出たい)
  • 小さい水着で胸を強調したくない(そして歌手になって印税生活をしたい)
  • M 字開脚でエロを強調したくない(そして演技派女優のテイで映画に出まくりたい)
  • アイスを舐める舌を強調したくない(そして正統派アイドルをちょっとやって IT 企業の社長捕まえて打ち上げ花火を上から見たい)

そう、グラビアアイドルのみなさんです。彼女たちはデがつくんですね。より正確には de がつくわけです。こういったところからも彼女たちの特殊性が見て取れるという話でした。あと de がつくと言ったら DEEN が思い出されますけども、こんな僕の日記に瞳そらさないでとか言っておけば一応筆を置くことができそうな気がします。