キリンチューハイ氷結 ライチ登場篇

グルメ番組で何かを食べた際に開口一番「好き」という感想は普通に考えてご法度で、例えば「ウマい」としか言わなくたってウマいことはとりあえず伝わりますけど(だからこそまいうーとか許されてる)、「好き」って言われたところでそのリポーターが悪食だったら、天邪鬼だったら、味覚障害だったらそれは僕らにとってウマいかどうかは懐疑的な部分が大きいですし、なんやはぐらかされてるような気分にもなりますし、つまりどちらかというと「面白い味ですね」に代表される実はそんなにウマくない物を食したときの大人なリアクションなんだなーと視聴者に勘ぐられる可能性があるので、今までもそう使用頻度は高くない感想だったはずですし、それはこらからも変わらないはずでした。
それがどうも吉岡美穂が半年ほど前に『VivaVivaV6』で何を食べても「好き! 大好き! 」という頭の悪い感想を連発しまくったあの日あたりから、「可愛ければそれでよくね? 」という空気が視聴者の間に流れ始め、ついにはキリンの看板商品である氷結の CM でカリーナ・ラム破顔一笑「スキ!! 」と叫んで OK なお茶の間が現出してしまったのだと僕は見ています。
つまり「今あの人が食べてるものがウマいかどうか」が知りたいのではなくて、「可愛いあの人が幸せそうな顔でいてくれるからそれでいい」という(主に男子)視聴者が増えているのですから、テレビが次に打つ一手は今日『ごくせん』を卒業したイケメンたちをグルメ番組に就職させて残りの(主に女子)視聴者を取り込みにかかるに決まってます。何が言いたいのかというと、『速水もこみちの もこもこキッチン』とかがいいと思う番組名は。